久保 瑛(くぼ えい)
理学療法士
前職:回復期病院
自分自身と向き合う患者さまのお役に立ちたい
学生時代、将来は介護やスポーツの分野で役立てる仕事がいいなと考えていました。
そう考えるようになったのは、認知症になった祖母を両親が介護している姿を見てきたり、小学校〜高校までテニスをやってきたりという経験が大きいと思います。
理学療法士という職業を知ったのは、高校生の時、僕自身が怪我をしたことがきっかけです。
そこから理学療法士を目指して大学に進み、専門的なことを学べば学ぶほど、理学療法の分野で力になりたい思いが大きくなっていきました。
実習先のリハビリ専門病院で目の当たりにしたのは、怪我をして家に帰れず、「施設に行くかどうしようか」という大きな選択と向き合う患者さまの姿。
生活が大変だったとしても、大切家族のもとに帰りたい。
だから、リハビリを頑張らなきゃいけない。
そういう場面で役に立てたらいいなと思い、新卒でリハビリ専門の病院に就職しました。
退院した患者さまは良くなっていくのだろうか…?
新卒で入ったリハビリ専門病院には、5年間 勤務しました。
退院した後の患者さんもフォローする外来も担当する中、だんだんとある疑問が浮かんできたんです。
その問いは、「退院した患者さまは、良くなっていくのだろうか?」というもの。
もちろん、家に帰ってからより良くなるかたもいましたが、退院前よりも動けなくなってしまうかたもいました。
「リハビリを必要とする患者さまの生活全体をサポートしたい」。そう思うようになり、生活期の患者さまに関われる施設への転職を決めました。
専門職向けの求人サイトで見つけたH&Hの求人ページには、「なんのために働くのか」とか「会社のビジョン」とか。他の会社とはちょっと違うなと感じてすぐに応募しました。
面接でお会いした池畑社長も、僕と同じ理学療法士。「日数制限を気にせず、退院した患者さまの自立をしっかりと支援できる環境を作りたい」という思いで、リハテーラーを開業されたと聞きました。
池畑社長のお話には共感する部分がたくさんありましたし、なによりも「理学療法士としてその人がその人らしく生活していくための役に立ちたい。それがH&Hでは実現できる!」そう思って入社を決めました。
本当の意味での自立支援
H&Hで働き始めて、身体の回復以上に心の大切さを感じています。
身体と一緒に利用者さまの自立心を高めるということが、本当の意味で自立支援と言えるのではないかなと思います。
在宅のように「来てもらう」のではなく「来る」となると、自分で準備することもたくさんあるじゃないですか。
この日に「来る」と決めて、利用者さまが自分で来る。
雨の日も風の日も、ちょっと面倒だなと感じた日だって身体が不自由だって、誰のためでもなく自分が良くなりたいから来る。
利用者さまは、相当強い思いでリハビリにいらしています。だから僕たちも誠心誠意、その思いに応ていきたい。
そして、利用者さまの思いを成就させるには、ケアマネージャーさんや他のリハビリ施設さん、利用者さまのご家族との連携も必要です。
たとえ僕らがリハビリ施設から卒業できるぐらいに回復いただきたいと思っていても、ご家族の人はそうじゃない場合だってあります。「施設を利用できるなら、利用できた方がいいよね」って考えをお持ちのかたもいます。
僕らは専門的な観点から情報をお伝えすることはできますが、「利用者さまがいつになったらリハビリを終了するのか」というのは、実は誰にも分かりません。身体的機能の回復を100%求めたら、リハビリはずっと続くものなので…。
だからこそ、「何が本当にその利用者さまにとって良いのか?」「利用者さまは何を求めているのか?」を、常に考えるようにしています。
僕たちはこうしていきたい。でも、ケアマネージャーの人たちはこうしていきたい。それぞれの考えを共有して、みんなで「利用者さまがやりたいこと」を達成できるようにアプローチしていきたいです。
利用者さまには単にリハビリをご提供するだけではなく、「リハビリをしてどんな生活を手に入れたいか?」もお伺いしています。
「長期的な目線で、〇〇さんは1年後2年後どうなりたいですか?」と。僕たちが望むものではなくて、お一人お一人それぞれの望む生活スタイルを考えて進めています。
自分のために自分の意思でリハビリをして、万が一「H&Hが明日なくなったとしても大丈夫」ぐらいの心持ちになっていただけるのがベスト。
依存させすぎないというか、精神的に自立いただけるようなコミュニケーションを心がけています。
放課後デイサービスが始まって
2020年から立ち上げた、放課後デイサービスのリハビリも担当していますが、大人とは違って、お子さん自身が「リハビリをしたいんです」というケースはあまりありません。
「ここに来る」ということの意味を理解してる子もいれば、「学校の帰りに寄るところ」「遊びに来るところ」という認識のお子さんもいます。
一方、親御さんたちには明確な希望があります。僕たち自身、「こういうことができるようになれば親御さんも楽になるだろうな」と思うことはたくさんあります。
でも、その子自身の意思もあるので、しっかりコミュニケーションをとりながら進めていくことが大切。
大人と子供とではリハビリに対する認識が大きく違いますし、そもそも生まれつきの疾患がある子だと、「元の生活に戻りたい」という感覚はありません。
だからその子の成長に合わせて、5年後や10年後…。
学校を卒業して親元を離れることになったら…。もしお母さんお父さんが亡くなってしまったら…。
その時に困らないよう、サポートしていかないといけないなと思うことがたくさんあります。
体の機能だけじゃないですし。
教育の側面でも、できることはたくさんあると感じています。
そういった点は、保育士さんや看護師さんとか、学校の先生とか、いろんなところからアプローチしてあげる環境を作っていきたいです。
もちろん、まずは「ここが安心して来れる場所だ」って認識してもらうことが先決ですね!
僕自身、2人の子供がいます。
成長の過程は、健常児でもスピードがバラバラなんですね。
親の気持ちが以前よりは分かるようになったかなと感じます。
もし、自分の子が障害を持って生まれたとしたら…。
やっぱり「絶対よくなってほしい」って思います。
もっともっと、よくなってほしい。
リハビリはその子自身のためでもあるし、親御さんのためでもあります。
親御さんの気持ちを大切にしつつ、その子の成長に合わせて、二人三脚でサポートしていきたいです。
リハテーラーをもっと知っていただくために
株式会社H&Hのビジョンは「子供から高齢者まで障害の有無に関わらず安心して過ごせる社会をつくる」。
このビジョン実現に向けて、ここ数年で事業を増やし、新しい施設のオープンも予定しています。
後輩も増えて、僕自身はリハビリの現場に立つ機会が減りました。
マネージャーとして、H&Hが運営する「リハテーラーをより多くの人に知っていただくためにはどうしたら良いか?」を考えることが増えましたし、直接関わらなくても「リハテーラーに通ってよかった」というお声を聞くと本当によかったなと感じます。
特に放デイは募集を開始してすぐに定員が埋まってしまうほど、必要としている方はたくさんいますし、親御さんとお話していると「まだまだ僕たちにできることがたくさんあるな」と感じています。
物心共に豊かな人生の実現を
最後に、H&Hへ応募を迷われている方にお伝えさせてください。
H&Hは、社員の物心共に豊かな人生の実現を追求している会社です。
実際に、資格取得や研修制度など、自分の能力を上げていくための教育制度は充実していますし、会社のビジョン実現に向けて行動できる人は待遇もどんどん上がっていくと思います。
僕自身、病院勤務時代と比べてもだいぶ給料が上がりました。査定の基準もしっかりあるので、社歴・職歴に関わらず実力次第で高い額をいただけます。
また、「プライベートも大切にできる」という側面では、今年から取得できる休暇がさらに増えました。
社歴が長い僕自身が利用しないと後輩たちも取りづらいと思うので、意識してお休みも取るようにしています。
まだまだ子供たちも小さいので、家族との過ごせる時間が増えてとてもありがたいなと感じています。
「子供から高齢者まで障害の有無に関わらず安心して過ごせる社会をつくる」。
この、リハテーラーのビジョンに共感いただけるかた、人として専門職として成長できる環境で働きたいかた、ビジョン実現に向けて貢献した分だけしっかり評価される環境で働きたいかたへ、ぜひ H&Hで一緒に働きましょう。
ビジョン実現に向けてスピーディーに新しいことに取り組んでいるので、「一緒にやっていきたい!成長したい!」と意欲的な人には、すごくいい会社です。
一緒に働けることを楽しみにお待ちしております。